それから、天に不思議な現象が起こります。太陽と月と星には不吉な前兆が現れ、地上では荒れ狂う海と高潮のために、諸国民はおじ惑います。 人々は、何かとてつもなく恐ろしいことが起こるのではないかという不安にかられ、意気阻喪します。不動と信じられていた天が揺れ動くのですから、むりもありません。 その時、地上にいる人々は、メシヤのわたしが雲に乗り、力と輝かしい栄光を帯びてやって来るのを見るでしょう。 いま言ったようなことが起こり始めたら、しっかりと立ち、天を見上げなさい。救いの時が近づいているのです。」 このあとイエスは、人々にたとえで話されました。 「いちじくの木やほかの木を注意して見ていなさい。 葉が出てくれば、ああ、もうすぐ夏だなと思うでしょう。 同じように、こうした現象が起こるのを見たら、神の国はもうそこまで来ていると考えなさい。 はっきり言いましょう。これらのことが全部起こってから、世の終わりが来るのです。 天と地とは消えてなくなります。けれどもわたしのことばは、永遠に真実なものとして残るのです。 気をつけなさい。わたしは不意に来ます。その時になって、あわてふためかないようにしなさい。遊び騒いだり、酒におぼれたり、この世の心配事のために駆けずり回ったりしている姿を見られないようにしなさい。 少しも油断してはいけません。こんな恐ろしい目に会わずにわたしの前に出られるように、熱心に祈っていなさい。」 イエスは毎日、宮で教えておられました。人々は朝早くから、話を聞こうと集まって来ました。そして夜になると、イエスはオリーブ山に戻って行かれました。
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