ちょうどその時、弟子たちが戻って来ました。驚いたことに、イエスが女と話しておられるではありませんか。しかし、どうしてなのか、何を話しているのか尋ねた者はいませんでした。 女は水がめを井戸のそばに置いたまま村に帰り、会う人ごとに話しかけました。 「ねえ、来て、会ってごらんよ。私のしてきたことを、何もかも言い当てた方がいらっしゃるの。あの方こそキリスト(救い主)に違いないよ。」 この誘いに村人たちは、イエスに会おうと、ぞくぞくと押しかけました。 そのころ、弟子たちはイエスに、「先生。どうぞお食事を」と勧めましたが、 イエスは、「いや、けっこうです。わたしには、あなたがたの知らない食べ物があるのです」と言われました。 弟子たちはけげんそうに、「だれかが食べ物を持って来たんだろうか」と口々に言いました。 そこでイエスは説明なさいました。「いいですか、わたしの言う食べ物とは、わたしを遣わされた神のお心にかなうことをし、神の仕事をやり遂げることなのです。 あなたがたは、『刈り入れはまだ四か月も先のこと、夏も終わりにならなければ始まらない』と思っているようですね。だが、回りをよく見なさい。人のたましいの畑は広々と一面に実り、刈り入れを待つばかりです。 やがて、刈り入れをする人たちはたくさんの報酬をもらい、永遠のいのちに入るたましいを天の倉に納めます。その時、種をまいた者も、刈り入れをした者も共々に、大いに喜ぶのです。 『一人が種をまき、ほかの人が刈り入れる』ということわざのとおりにです。 あなたがたが自分で種まきをしなかった畑に、わたしはあなたがたを遣わしました。ほかの人々が苦労して育てたものを、あなたがたが刈り入れるのです。」
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