わたしはたとえを使って話しましたが、そんな必要はなくなる時が来ます。その時には、父についてはっきりと話しましょう。 その時、あなたがたはわたしの名によって願い事をするのです。わたしがあなたがたに代わって、どうぞ願いを聞いてくださいと父に頼む必要はなくなります。 わたしを愛し、わたしが父から来たことを信じるあなたがたを、父も心から愛してくださるからです。 そう、わたしは父のもとからこの世に来ました。そしてまた世を去り、父のもとに帰るのです。」 弟子たちは言いました。「先生。今、はっきりとわかりました。 あなたは何もかもご存じです。もう何も申し上げません。あなたは、確かに神様から遣わされた方です。」 「やっと信じてくれるのですね。 ああ、でも時が来れば、あなたがたはばらばらに散らされます。わたし一人を残して、見向きもせず、一目散に家に逃げ帰るのです。いや、その時はもう来ています。しかし、わたしは一人ではありません。父がついておられます。 あなたがたも心配しないで、安心していなさい。こんなにも念には念を入れて話したのは、そのためなのですから。確かに、この世では苦難と悲しみが山ほどあります。しかし、元気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」
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