使徒の働き 28:1-9

使徒の働き 28:1-9 JCB

そこがマルタと呼ばれる島であることは、すぐにわかりました。島民はとても親切で、雨と寒さでぶるぶる震えていた私たちを暖めようと、浜辺でたき火をしてくれました。 パウロが一かかえの木切れをたばねて火にくべると、熱気でまむしがはい出し、手に巻きつきました。 島の人たちは、まむしがぶらさがっているのを見て、「きっと人殺しなんだよ。海からは助かっても、正義の女神がお見のがしにはならないんだ」と、ひそひそささやき合いました。 ところがパウロは、平気な顔でまむしを火の中に払い落とし、ぴんぴんしています。 人々は、今にもはれ上がるか、突然倒れて死ぬのではないかと、息をひそめていました。しかし、いくらたっても、いっこうに何も起こりません。今度は、人々はパウロを神だと考えるようになりました。 この浜辺の近くに、島の首長ポプリオの領地がありました。首長は私たちを招き、三日間も親切にもてなしてくれました。 ところが、ポプリオの父が高熱と赤痢で苦しんでいるというので、パウロが行って、彼のために祈り、手を置いて治してやりました。 これを聞くと、島中の病人がぞくぞくと詰めかけ、みんな治してもらいました。

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