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マタイによる福音書 8:16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 33, 34

マタイによる福音書 8:16 口語訳

夕暮になると、人々は悪霊につかれた者を大ぜい、みもとに連れてきたので、イエスはみ言葉をもって霊どもを追い出し、病人をことごとくおいやしになった。

マタイによる福音書 8:17 口語訳

これは、預言者イザヤによって「彼は、わたしたちのわずらいを身に受け、わたしたちの病を負うた」と言われた言葉が成就するためである。

マタイによる福音書 8:18 口語訳

イエスは、群衆が自分のまわりに群がっているのを見て、向こう岸に行くようにと弟子たちにお命じになった。

マタイによる福音書 8:19 口語訳

するとひとりの律法学者が近づいてきて言った、「先生、あなたがおいでになる所なら、どこへでも従ってまいります」。

マタイによる福音書 8:20 口語訳

イエスはその人に言われた、「きつねには穴があり、空の鳥には巣がある。しかし、人の子にはまくらする所がない」。

マタイによる福音書 8:21 口語訳

また弟子のひとりが言った、「主よ、まず、父を葬りに行かせて下さい」。

マタイによる福音書 8:22 口語訳

イエスは彼に言われた、「わたしに従ってきなさい。そして、その死人を葬ることは、死人に任せておくがよい」。

マタイによる福音書 8:23 口語訳

それから、イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。

マタイによる福音書 8:24 口語訳

すると突然、海上に激しい暴風が起って、舟は波にのまれそうになった。ところが、イエスは眠っておられた。

マタイによる福音書 8:25 口語訳

そこで弟子たちはみそばに寄ってきてイエスを起し、「主よ、お助けください、わたしたちは死にそうです」と言った。

マタイによる福音書 8:26 口語訳

するとイエスは彼らに言われた、「なぜこわがるのか、信仰の薄い者たちよ」。それから起きあがって、風と海とをおしかりになると、大なぎになった。

マタイによる福音書 8:27 口語訳

彼らは驚いて言った、「このかたはどういう人なのだろう。風も海も従わせるとは」。

マタイによる福音書 8:28 口語訳

それから、向こう岸、ガダラ人の地に着かれると、悪霊につかれたふたりの者が、墓場から出てきてイエスに出会った。彼らは手に負えない乱暴者で、だれもその辺の道を通ることができないほどであった。

マタイによる福音書 8:29 口語訳

すると突然、彼らは叫んで言った、「神の子よ、あなたはわたしどもとなんの係わりがあるのです。まだその時ではないのに、ここにきて、わたしどもを苦しめるのですか」。

マタイによる福音書 8:30 口語訳

さて、そこからはるか離れた所に、おびただしい豚の群れが飼ってあった。

マタイによる福音書 8:31 口語訳

悪霊どもはイエスに願って言った、「もしわたしどもを追い出されるのなら、あの豚の群れの中につかわして下さい」。

マタイによる福音書 8:32 口語訳

そこで、イエスが「行け」と言われると、彼らは出て行って、豚の中へはいり込んだ。すると、その群れ全体が、がけから海へなだれを打って駆け下り、水の中で死んでしまった。

マタイによる福音書 8:33 口語訳

飼う者たちは逃げて町に行き、悪霊につかれた者たちのことなど、いっさいを知らせた。

マタイによる福音書 8:34 口語訳

すると、町中の者がイエスに会いに出てきた。そして、イエスに会うと、この地方から去ってくださるようにと頼んだ。