創世記 4:11-26

創世記 4:11-26 新共同訳

今、お前は呪われる者となった。お前が流した弟の血を、口を開けて飲み込んだ土よりもなお、呪われる。 土を耕しても、土はもはやお前のために作物を産み出すことはない。お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」 カインは主に言った。 「わたしの罪は重すぎて負いきれません。 今日、あなたがわたしをこの土地から追放なさり、わたしが御顔から隠されて、地上をさまよい、さすらう者となってしまえば、わたしに出会う者はだれであれ、わたしを殺すでしょう。」 主はカインに言われた。 「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。」 主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付けられた。 カインは主の前を去り、エデンの東、ノド(さすらい)の地に住んだ。 カインは妻を知った。彼女は身ごもってエノクを産んだ。カインは町を建てていたが、その町を息子の名前にちなんでエノクと名付けた。 エノクにはイラドが生まれた。イラドはメフヤエルの父となり、メフヤエルはメトシャエルの父となり、メトシャエルはレメクの父となった。 レメクは二人の妻をめとった。一人はアダ、もう一人はツィラといった。 アダはヤバルを産んだ。ヤバルは、家畜を飼い天幕に住む者の先祖となった。 その弟はユバルといい、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となった。 ツィラもまた、トバル・カインを産んだ。彼は青銅や鉄でさまざまの道具を作る者となった。トバル・カインの妹はナアマといった。 さて、レメクは妻に言った。 「アダとツィラよ、わが声を聞け。 レメクの妻たちよ、わが言葉に耳を傾けよ。 わたしは傷の報いに男を殺し 打ち傷の報いに若者を殺す。 カインのための復讐が七倍なら レメクのためには七十七倍。」 再び、アダムは妻を知った。彼女は男の子を産み、セトと名付けた。カインがアベルを殺したので、神が彼に代わる子を授け(シャト)られたからである。 セトにも男の子が生まれた。彼はその子をエノシュと名付けた。主の御名を呼び始めたのは、この時代のことである。

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