すると、祭司とそこにいた長老、ユダヤ指導者が策を講じはじめる・・・
「さあ、これで・・・」
―― 賄賂 わいろだ!彼らは、墓を見張る兵士にお金を手渡した。
「いい、実際起きたのはこう・・・夜、あなたたちが寝ている間に、イエスの弟子がやって来て、遺体を盗まれてしまいました。以上・・・ もしこのことが、総督の耳に入ったら、私たちのほうで話をつけておきます。あなたたちを問題には巻き込まないと約束しますから」
もらった金を 懐 ふところへしまった見張りの兵士は、祭司の言う通り従った。
この話は今日に至るまで、ユダヤ人たちの間で語り継がれ、うそが信じられ続けている。